交流事業「未来につなぐまちづくり塾」に参加している高校生は12日、6日間にわたる研修を終えました。活動先の北海道寿都町で研修のまとめとして、原発から出る高レベル放射性廃棄物の最終処分場の選定を巡り、文献調査が進む同町の課題などについて意見を出し合い、「多面的な視点で物事を考えることが大切だと感じた」「実際に足を運ばないと分からないことがあった」などの声が聞かれました。参加した高校生は10月、Jヴィレッジで開かれる報告会で研修で学んだ内容を発表します。
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寿都町課題、多面的な視点で 福島県の高校生、研修まとめ
福島民友新聞 2022/8/13
NPO法人ハッピーロードネット(広野町)の交流事業「未来につなぐまちづくり塾」に参加している高校生は12日、活動先の北海道寿都町(すっつちょう)で研修のまとめとして、原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場の選定を巡り、文献調査が進む同町の課題などについて意見を出し合った。
高校生は片岡春雄町長らから聞き取った内容を基に、各班に分かれて意見を交わした。このうち、文献調査によって生じた二分化が最大の課題だとして議論を進めた班もあり「町内の人口減少に歯止めをかけるには、まずは町の分断を解決する必要がある」と指摘していた。
また、町の魅力である豊富な海産物や風力発電事業などを活用した町づくりについて議論する班もあった。6日間にわたる研修を終えて、交流事業に参加した高校生からは「多面的な視点で物事を考えることが大切だと感じた」「実際に足を運ばないと分からないことがあった」などの声が聞かれた。
同NPOの西本由美子理事長(69)は「日に日に子どもたちの顔つきが変わってきた。正しい知識を身に付け、自分の意見を持って判断できる大人になってほしい」と話した。
参加した高校生は10月、Jヴィレッジで開かれる報告会で研修で学んだ内容を発表する。