2022年8月10日水曜日

原子炉「ふげん」廃炉完了2040年度に 当初想定から12年延びる

 福井県敦賀市の原子炉「ふげん」について、日本原子力機構は、廃炉完了が再びずれ込み2040年度になると明らかにしました。過去にも廃炉完了が5年後ろ倒しになっていて当初の計画から12年も遅れることになります。工期が倍以上に延びれば工事費もそれだけ掛かるわけで、民間会社であれば厳しく計画の責任を追及されます。もんじゅが廃炉になった経緯と言い、日本原子力機構は「親方日の丸」という精神なのでしょうか。

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原子炉「ふげん」廃炉完了7年遅れ2040年度に…当初想定から12年延びる 福井・敦賀市
                          MBSニュース 2022/8/9
 廃炉作業が進んでいる福井県敦賀市の原子炉「ふげん」について、日本原子力研究開発機構は、廃炉完了が再びずれ込み2040年度になると明らかにしました。当初の計画から12年も遅れることになります。
 「ふげん」は使用済み核燃料から回収したプルトニウムを利用した発電に国内で初めて成功するなど、核燃料サイクルの技術開発を担った原子炉で、2003年に運転を停止しました。現在、廃炉作業が進められています。
 最大の難関である原子炉本体の解体は、放射性物質の拡散を防ぐために、原子炉の上にプールを設置して進めることになっていて、2023年度には始まる予定でした。
 しかし、放射性物質を含む水が漏れ出るリスクを一層減らす必要があるとして、日本原子力研究開発機構はプールの設置方法の見直しを決定。これに伴い、原子炉本体の解体開始が大幅にずれ込み、「ふげん」の廃炉完了は現在の想定の2033年度から2040年度に7年延びることになりました。
 「ふげん」は過去にも廃炉完了が5年後ろ倒しになっていて、今回の計画変更で当初の想定より12年も廃炉が遅れることになります。