政府が最長で60年としている原発の運転期間を実質的に延長する方向で調整していることが分かりました。現状、原子力規制委による審査期間を含めて最長60年としていますが、今後は運転期間から審査期間を除外し、「実働ベース」でみることによって運転期間を実質的に伸ばす方向で調整しているということです。
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政府、原発の運転期間実質延長の方向で検討 きょう午後にも総理から指示の見通し
TBS NEWS (JNN) 2022/8/24
政府が最長で60年としている原子力発電所の運転期間を実質的に延長する方向で調整していることが分かりました。
福島第一原発事故以来、原発は運転開始から最長60年経つと廃炉にすると決められています。
関係者によりますと、この期間について政府は現状、原子力規制委員会による審査期間を含めて最長60年としていますが、今後は運転期間から審査期間を除外し、「実働ベース」でみることによって運転期間を実質的に伸ばす方向で調整しているということです。きょう午後開かれる脱炭素社会をめざす「GX=グリーントランスフォーメーション実行会議」で示される見通しです。
また、安全審査に合格しているものの稼働していない原発についても、▼工事の完了を求めたり、▼地元の同意が得られるよう国が支援したりして再稼働を目指す方針です。
脱炭素化と電力の安定供給確保のためだとしていますが、老朽化による安全性への懸念から反発が強まることが予想されます。