2022年8月20日土曜日

20- 浜岡原発の審査状況 原子力規制庁が御前崎市に初めて説明

 再稼働に向けた審査が続く御前崎市にある浜岡原発3、4号機(1,2号機は廃炉決定)は審査を申請してから7年以上が経つなか、8年が経過した4号機の審査状況について19日、原子力規制庁の職員が初めて御前崎市長や市議会に説明しました。
 審査が長期化しているのは、まだ地震や津波の評価が確定していないためです(津波高さは暫定的に22・7mが提示)。職員からは、想定される地震の評価は進んでいるものの、審査に着手しているのはまだ半分ほどの項目と説明があり、市議からは“スピーディーな審査”を求める声が出されました。
 以前は浜岡原発は震源地の上にあるとも言われていましたが、その辺は明確になったのでしょうか。
           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
再稼働は? 浜岡原発の審査状況 原子力規制庁が地元・御前崎に初めて説明 スピーディーな審査求める声も… 静岡・御前崎市
                         静岡第一テレビ 2022/8/19
再稼働に向けた審査が続く静岡・御前崎市にある浜岡原発。現在、中部電力は1号機と2号機については廃炉に向けた作業を、また、5号機については再稼働を目指しているものの、原子力規制委員会に審査を申請できていない状況だ。
こうした中、再稼働に向けた審査を申請してから7年が経つ3号機と、8年が経過した4号機の審査状況について、19日、原子力規制庁の職員が初めて御前崎市長や市議会に説明した。
再稼働に向けて速やかな審査を求める地元に対し、規制庁はどんな説明をしたのか。
中部電力は2014年、浜岡原発4号機の再稼働に向けた審査を原子力規制委員会に申請。翌年には3号機の審査も申請したが、まだ想定される地震や津波の評価が確定していないため、審査が長期化している
全ての原子炉が停まってから11年が経つ中、19日、御前崎市や市議会の要望を受け、原子力規制庁の職員が初めて審査状況の説明に訪れた。
職員は、想定される地震の評価は進んでいるものの、審査に着手しているのはまだ半分ほどの項目と説明した。市議からは“スピーディーな審査”を求める声が…。
(御前崎市議)「中部電力から皆さんのところに正しく情報が伝わったか、もどかしい気がする」
(原子力規制庁の職員)「われわれが指摘した内容を文章化したり、そういう取り組みをしているので引き続き継続して対応したい」
防潮堤など、中部電力は今年、想定される津波の高さをすでに設置した防潮堤を越える最大227mに引き上げ、審査が続けられている。現在の審査状況について原子力規制庁は…。
(原子力規制庁 名倉繁樹 安全規制調整官)「地震・津波の審査に関して、いくつかのポイント、山場があって、それをある程度登っているところ。解決しているところもあるが、解決していないところもあるので“道半ば”ということは言える」
(柳沢 重夫 御前崎市長)「(申請から)もう8年あまりかかっているので、とにかく審査状況を知らせていただくのはもちろん、スピーディーな効率の良い審査をこれからもお願いしたい」

柳沢市長はエネルギー需給がひっ迫し、市民からも再稼働を求める声が多く寄せられているとして、速やかな審査を求めた。