2022年8月12日金曜日

ザポリージャ原発に再び攻撃 その件で国連安保理が公開会合

 ザポリージャ原発がまた攻撃を受けました。ロシア軍占領地域トップはウクライナの仕業だとし、ウクライナ軍はロシアが攻撃したと主張しました。
 先に、東部ドネツク州の親ロシア派地域でウクライナ人捕虜の収容施設が攻撃を受け、50人以上が死亡した件で、ロシア側が10日、その現場をメディアに公開しました。ロシア側は、上官の命令で市民を殺害したと捕虜が白状しないようにウクライナが砲撃したと説明しています。それに対してウクライナはロシアが砲撃したと主張していますが、制圧した地域の施設をロシアが砲撃するというのは不自然です。
 国連安全保障理事会は11日、ザポロジエ原発への攻撃について協議する公開会合を開きましたロシアが開催を要求したものです
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ザポリージャ原発に再び攻撃と主張 ロシア軍占領地域トップ
                     TBS NEWS DIG 2022年8月12日
ウクライナ南部のザポリージャ原発をめぐり、ロシア・ウクライナ側双方は再び、相手側から攻撃があったと主張しました。
タス通信によりますと、ザポリージャ州のロシア軍占領地域のトップは11日、ザポリージャ原発にウクライナ側から複数の攻撃があり、ロシア軍の防空システムが迎撃したと主張しました。ロシア外務省は原発への攻撃はウクライナによる「核テロ行為」だとし、「大惨事になるおそれがある」と強調しています。
一方、ウクライナ国営の原発運営企業はロシア軍による攻撃があったと指摘。けが人などはいないということです。
ザポリージャ原発をめぐっては、今月5日以降、攻撃が相次いでいて、ロシアとウクライナ双方が相手による攻撃だと非難しています。

一方、東部ドネツク州の親ロシア派地域では、先月、ウクライナ人捕虜の収容施設が攻撃を受け、50人以上が死亡したとされていますが、ロシア側が10日、現場をメディアに公開しました。
親ロシア派の幹部は「捕虜の一部を殺害して残った者に恐怖を与え、上官の命令による犯罪について話さないようにさせた」と述べ、攻撃はウクライナ側によるものだと改めて主張しました。
ウクライナ側は攻撃について「ロシアのテロ行為」だと非難しています。


ザポリージャ原発再び砲撃 放射性廃棄物保管所の近くに5発
                       テレビ朝日系(ANN) 2022/8/12
 ウクライナの原子力企業は、ロシア軍が占拠する南部のザポリージャ原発が再び砲撃を受けたと明らかにしました。ザポリージャ原発への攻撃は今月以降、相次いでいて予断を許さない状況が続いています。
 ウクライナ国営の原子力企業「エネルゴアトム」は11日、南部のザポリージャ原発がロシア軍に砲撃されたと発表しました。
 けが人は出ていませんが、砲弾5発が放射性廃棄物を保管している場所のすぐ近くなどに着弾したということです。
 この攻撃についてゼレンスキー大統領は11日、「原発をこれほどあからさまに利用して、全世界を脅す国は他にない」と述べ、ロシアを激しく非難しました。
 一方、ロシア側は攻撃はウクライナ軍が行ったものだと主張しています。


原発攻撃、1基が稼働停止 国連安保理でIAEA局長
                            共同通信 2022/8/12
【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会は11日、ウクライナ南部にある欧州最大級のザポロジエ原発への攻撃について協議する公開会合を開いた。国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長がオンラインで参加し、攻撃によって送電網の一部が被害を受け、原子炉1基が稼働を停止したと明らかにした。
 専門家の初期評価では「攻撃は原発の安全性をただちに脅かすものではなかった」とした一方、状況は急変する可能性があると警告した。ロシアとウクライナに対し、IAEAの専門家による現地調査を早急に許可するよう求め、自身が調査団を率いる意思があると表明した。