2022年8月29日月曜日

福島・双葉 30日に11年5カ月の全町避難解消

 福島県双葉町は、特定復興再生拠点区域(復興拠点)の避難指示が30日に解除され11年5カ月ぶりに居住が可能となります。これで住民が1人も暮らしていない自治体は解消します(ただし昨年の調査で「戻らないと決めている」60.5%「戻りたいと考えている」11.3%)。

 双葉町はそれに合わせて役場の本体機能も帰還させ、伊沢史朗町長をはじめ職員約100人が同県いわき市の仮役場から移り、9月5日に業務を始めます
           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
福島・双葉、30日に居住再開 11年5カ月の全町避難解消
                            共同通信 2022/08/28
 2011年3月の東京電力福島第1原発事故で全町避難が続く福島県双葉町は、帰還困難区域のうち特定復興再生拠点区域(復興拠点)の避難指示が30日午前0時に解除される。11年5カ月ぶりに居住が可能となり、これで住民が1人も暮らしていない自治体は解消する
 第1原発5、6号機が立地する双葉町は、避難指示が出た11市町村で唯一、県外(埼玉県)への集団避難と役場機能の移転を経験した。最後発で住民帰還が始まるが、町面積の8割超は帰還困難区域として残る。
 昨年の調査で「戻らないと決めている」と答えた世帯は60.5%と「戻りたいと考えている」の11.3%を大きく上回った。


福島・双葉町、新役場が開庁 本体機能11年ぶり帰還
                            共同通信 2022/08/27
 東京電力福島第1原発事故で全町避難が続く福島県双葉町は27日、町内のJR双葉駅東口前に建てた役場新庁舎で開庁式を行った。30日に帰還困難区域の一部で避難指示が解除され、11年5カ月ぶりに町民が居住を再開するのに合わせ役場の本体機能も帰還。伊沢史朗町長をはじめ職員約100人が同県いわき市の仮役場から移り、9月5日に業務を始める。
 式典には約80人が出席。伊沢町長は「町民に親しまれ交流が深められる街づくりの拠点になるように努めたい」とあいさつ。11年の仕事始めに片目を入れた後、東日本大震災で半壊した旧庁舎に残されていた「双葉だるま」のもう片方に目を入れた。