福島第一原発事故に伴い休業していた福島県飯舘村関根の「もりの駅まごころ」が26日、11年ぶりに再開しました。同施設は村の特産品づくりを後押しする農産物加工と販売の施設で、07年に農産物直売所としてオープンしました。
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原発事故で休業していた「もりの駅」11年ぶりに再開 福島県飯舘村
福島民報 2022/8/26
東京電力福島第一原発事故に伴い休業していた福島県飯舘村関根の「もりの駅まごころ」は26日、11年ぶりに再開した。初日はオープニングセレモニーや内覧会が催され、関係者が村の特産品づくりを後押しする農産物加工施設の誕生を祝った。
施設には冷凍冷蔵庫や野菜洗浄機、真空パック機などを導入した。加工する食品は利用希望者の意見を集約し、今後決める。販売を前提とした加工作業が始まるまでは、試作品づくりに取り組むという。当面の間、村民は無料で利用できる。
セレモニーでは、村から施設管理を委託されているNPO法人もりの駅まごころ運営協議会の鮎川邦夫会長が、再開までの経緯などを説明した。杉岡誠村長があいさつした。
引き続き内覧会が開かれ、利用を希望する村民が設備などを見て回った。鮎川会長は「村の特産品を生み出し、交流人口の拡大や地域活性化につなげたい」と前を見据えている。
施設は原発事故前の2007(平成19)年に農産物直売所としてオープンし、地場産品や米粉パンなどを販売していた。村内で「いいたて村の道の駅までい館」が営業しているのを踏まえ、食品加工に特化して再開を決めた。