2022年8月8日月曜日

茨城・東海の創薬実験棟 放射性物質漏れる 排水管破断で

 積水メディカルは5日、茨城県東海村村松にある研究施設「創薬支援センター」の床下を調査したところ、排水管2カ所が破断し、このうち1カ所の土壌から微量の放射性物質汚染を検出したと発表しました。「第1実験棟」を解体するため4日に調査して判明しました。配管が破断した時期や原因は不明で今後調査を進めるということです施設が老化したため破断したでは済まされません。

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茨城・東海の創薬実験棟 放射性物質漏れる 排水管破断、原因か
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積水メディカル(東京)は5日、茨城県東海村村松にある研究施設「創薬支援センター」で、床下の排水管2カ所が破断し、このうち1カ所の土壌から微量の放射性物質汚染を検出したと発表した。放射性物質を含む廃液が漏れ出していたとみられる。健康被害や環境への影響はないという。
同社によると、破断は4日、同センターの「第1実験棟」を解体するための調査で判明した。床下17カ所と同棟周辺の10カ所で土壌検査をした結果、破断箇所の1カ所から放射性物質のトリチウムや放射性炭素が検出された。同センター境界や井戸水の調査では放射線測定値が低く、敷地外に汚染は広がっていないとみられる。破断の時期や原因は不明で、今後調査を進める。
同センターは放射性物質を利用し、新たな医薬品の開発を行う実験施設。排水管は、実験で使った器具の洗浄水など、放射性物質を含む廃液を流していた。第1実験棟は1965年に建築し、管理区域だった。老朽化が進んだため解体する予定で、施設は2020年3月以降、使っていなかった。