2022年12月4日日曜日

04- 全機停止中の浜岡原発で防災訓練=静岡・御前崎市

 浜岡原発は地震の震央地に立地されている最も危険な原発として、福島原発事故の後、直ちに当時の菅直人首相によって運転を停止させられました。

 その浜岡原発で1日、南海トラフ巨大地震に備えた防災訓練われました訓練のシナリオは参加者に伝えられずに行われたということです。
           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「緊急時の対応能力整えていかないと」原発の運転期間延長議論が進む中、全機停止中の浜岡原発で防災訓練=静岡・御前崎市
                         静岡放送(SBS) 2022/12/1
原子力発電所の運転期間の延長が検討されている中の訓練です。中部電力は静岡県御前崎市の浜岡原発で12月1日、南海トラフ巨大地震に備えた防災訓練を行いました
<訓練の様子>
「地震発生」
「安全確保」
1日の訓練は、震度7の南海トラフ巨大地震が起きたことを想定し、行われました。中央制御室を模したシミュレーター室では、原子炉が緊急停止したとして、原子炉を冷やすための装置を動かす方法などを確認しました。
また、地震の被害で原子炉を冷やす機能が一部失われたことを想定し、敷地内の放射線の監視を強化するための「可搬型モニタリングポスト」を海側に設置する訓練も行いました。
原発の運転期間をめぐっては、「原則40年、最長60年」と定められていますが、これを60年以上運転できるようにする検討が現在、続いています。福島第一原発事故以降、すべての原子炉が止まったままの浜岡原発。原発の稼働を経験していない社員の割合も増えているといいます。
<中部電力浜岡原子力発電所 浜岡地域事務所 榊原浩之専門部長>
「プラントは止まっていますが、使用済み燃料はプールの中にあります。しっかりと緊急時の対応能力は整えていかないと、と思っております」
原発を取り巻く状況が変わりつつある中、中部電力は再稼働を視野に、着々と準備を進めているようにみえます。


原子炉を冷やせ!南海トラフ巨大地震に備え緊急時対応訓練 静岡・浜岡原子力発電所
                           テレビ静岡 2022/12/1
静岡県御前崎市の浜岡原発で南海トラフ巨大地震に備え防災訓練が行われ、380人の作業員が緊急事態での対応を確認しました。
訓練は震度7の揺れで浜岡原発の複数の号機が同時に被災し、原子炉を冷やすための注水機能がいくつか失われたとの想定で行われました。
アナウンス 「地震発生!地震発生!」
運転員 「安全確保!(了解!)」
中央制御室を再現した「シミュレーター室」では、運転員が水位や圧力に注意しながら原子炉を冷やす手段を検討し、操作にあたります。
1日は放射性物質が外部に放出された場合に備え、放射線量を測定する可搬型モニタリングポストを設置する訓練も行われ、作業員たちが手順を確認していました。
中部電力 浜岡地域事務所・榊原 浩之 専門部長
「いまプラントは止まっていますが、まだ使用済み燃料はプールの中にあります。緊急時の対応能力は、しっかりと整えていかなければいけない」
訓練のシナリオは参加者に伝えられずに行われ、中部電力は「訓練目的に沿って評価を行い、改善を図っていく」としています。