規制委が保管する報告書によると、北電の担当者が1981年に泊村の漁協職員に対し、泊原発の寿命について原子炉圧力容器などが使えなくなったときに原発が寿命を迎えるとし、「原発の寿命は設計の上では大体30年から40年くらいとされている」と回答していたことが分かりました。当時は電力会社は30年の寿命を要求し、メーカー側が安全を見て40年のものを作っていたのでした。
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泊原発の寿命「30~40年」 北海道電力、地域住民に説明 建設前の1981年
北海道新聞 2022/12/13
規制委保管の報告書に記述
【写真】北電が1981年に泊原発について地域住民と意見交換をしたヒアリングの報告書
https://news.yahoo.co.jp/articles/db6dd648f0921ffae9b70b90245bdde2ae948fa8/images/000
北海道電力が泊原発(後志管内泊村)建設前の1981年に地域住民と意見交換をする会合で「原発の寿命は設計の上では大体30年から40年くらい」と説明したとの記述が、原子力規制委員会が保管する資料に残っていた。政府が原則40年と定める原発の運転期間延長を目指す中、北電も泊原発1、2号機を40年以上運転することを検討する。泊原発を建設前の想定より長く稼働させる可能性があり、安全性を確保する取り組みが一層求められる。
【動画】泊原発停止から10年
北電が原発の寿命を説明したのは、81年12月9日に泊村で開いた地域住民を対象とした「公開ヒアリング」。通商産業省(現経済産業省)が3年後の泊原発着工を前に住民から意見を聞く目的で開き、北電の中野友雄副社長(当時)らが出席。泊村や後志管内岩内町などの住民ら270人が参加した。
規制委が保管する報告書によると、泊村の漁協職員が原発の耐用年数が過ぎた後の対応を質問した。北電の担当者は簡単に取り換えられない原子炉圧力容器などが使えなくなったときに原発が寿命を迎えるとし、「原発の寿命は設計の上では大体30年から40年くらいとされている」と回答した。