関西電力と川崎重工業は2日、液化水素供給網構築に向けて、海上輸送などの分野で協業すると発表しました。関電が兵庫県姫路市の火力発電所で検討する二酸化炭素の排出抑制に絡み、姫路エリアで液化水素受け入れ体制の整備を図るものです。
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関西電力と川崎重工業、液化水素供給網構築へ協業 姫路の火力発電で受け入れ図る
神戸新聞NEXT 2022/12/3
関西電力と川崎重工業は2日、液化水素供給網構築に向けて、海上輸送などの分野で協業すると発表した。関電が兵庫県姫路市の火力発電所で検討する二酸化炭素(CO2)の排出抑制に絡み、姫路エリアで液化水素受け入れ体制の整備を図る。
関電は液化天然ガス(LNG)に水素を混ぜて燃やす混焼でCO2排出を抑えることを検討。2030年に大規模な実施を目指し、年間10万トンほどの水素が必要になると見込む。一方、川重はオーストラリアで製造した液化水素を専用の運搬船で神戸港まで運ぶ世界初の実証実験に成功。商用化に向け、運搬船やタンクの大型化を進めている。
姫路エリアは企業の製造拠点が集積し、関電以外にも水素利用に意欲を示す事業者が複数ある。両社は今後、同エリアでどの程度の需要が見込めるかを調べ、液化水素の海上輸送や受け入れ基地の規模などを検討する。(横田良平)