浜岡原発に無断立ち入り、中部電グループ社員、警備所を通り抜け
毎日新聞 2021年3月9日
中部電力は9日、グループ会社員が浜岡原子力発電所(静岡県)に入る際、法令上必要な手続きをしていなかったと発表した。中部電は原子炉等規制法に抵触する可能性があると判断し、同日、原子力規制庁へ報告した。
中部電静岡支店によると、グループ会社員が8日、浜岡原発への入門証を作成するために来所。正門警備所で一時入所手続きをせず、そばの通路から発電所事務本館に移動した。予定時刻を過ぎてもグループ会社員が入所手続きに現れないため、警備員が事務本館に問い合わせ、不正な入所が発覚。正門警備所を通り抜けられた理由は分かっていない。
原発への不正な立ち入りを巡っては、東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)の所員が2020年9月、別人のIDカードで中央制御室に入室。小早川智明社長を厳重注意処分とした。【太田