2021年3月8日月曜日

国は「西へ逃げろ」と言うだけだったと大熊前町長語る

 福島原発事故で全町避難した大熊町の渡辺利綱前町長が7日、双葉町で講演し、「国は『西へ逃げろ』と言うだけ。避難先は各自治体が自分たちで決めねばならなかった」と当時の混乱ぶりを語りました。
 わざわざ飯館村に逃げた挙句そこで被爆した住民の批判など、事故後10年を迎えて改めて当時の菅政府の旧悪がバラされています。
 枝野元官房長官の「直ちには健康に影響はしない」という説明も報道されています。これは必ずしも個人の問題ではないとはいえ、枝野氏は、自分の家族はいち早く海外に避難させたといわれているので、そう単純には済まされないところです。
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国は「西へ逃げろ」と言うだけ 全町避難の福島・大熊前町長
                             共同通信 2021/3/7
 東電福島第1原発事故で全町避難した福島県大熊町の渡辺利綱前町長が7日、同県双葉町で講演し、「国は『西へ逃げろ』と言うだけ。避難先は各自治体が自分たちで決めねばならなかった」と当時の混乱ぶりを語った
 当時約1万1千人が暮らした大熊町は発生翌日、西隣の田村市の体育館などに避難。その後、さらに西の会津若松市に町民用の住まいを確保し、2019年4月に町の一部が避難解除されるまで仮役場も置いた。

 避難開始から10日が過ぎても国や県から指示は無く、会津若松市とも独自に交渉。渡辺氏は「同じことをまたできるかと言われると分からない。火事場のばか力でした」と述べた。