ドイツ在住でノーベル文学賞候補として注目される作家多和田葉子さんが共同通信のインタビューに応じ、「日本は原発を全廃すべきだったが、既に再稼働も始まった」と懸念を示しました。多和田さんは福島をモチーフにした作品を複数発表しており、事故を機に反原発の思いが強くなったと強調しました。
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「原発全廃すべきだった」 作家の多和田葉子さん
共同通信 2021/3/5
【ベルリン共同】ドイツ在住でノーベル文学賞候補として注目される作家、多和田葉子さん(60)が5日までに共同通信のインタビューに応じ、発生10年を迎える東京電力福島第1原発事故について「日本は原発を全廃すべきだったが、既に再稼働も始まった」と懸念を示した。事故処理が続く中で「人々の気持ちを明るくするという、それだけのために五輪を開催すべきではない」と話し、東京五輪・パラリンピックの中止を呼び掛けた。
多和田さんは福島をモチーフにした作品を複数発表。事故を機に反原発の思いが強くなったと強調し、被災者には事故の記憶や生活への影響を語り継いでほしいと述べた。