宮城県は原発5~30キロ圏の住民向けに、屋内退避や広域避難の流れを紹介する動画を作成しました。これは原子力総合防災訓練で活用する予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で訓練が中止となったため動画配信に切り替えました。動画投稿サイト「ユーチューブ」の県公式チャンネルで配信しています。
結果的にそうなったのですが、避難訓練に参加するのに近い知識が得られるので効果は大きいと思われます。
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女川原発の重大事故想定 広域避難の流れを宮城県が動画で紹介
河北新報 2021年03月08日
東北電力女川原発(宮城県女川町、同石巻市)の重大事故を想定し、(宮城)県は原発5~30キロ圏の緊急防護措置区域(UPZ)の住民向けに、屋内退避や広域避難の流れを紹介する動画を作成した。動画投稿サイト「ユーチューブ」の県公式チャンネルで配信している。
動画は2本立て。事故直後の屋内退避での注意点をまとめた動画では、帰宅後の速やかな着替えや手洗い、洗顔を推奨。換気扇を止めて、外気を入れないよう呼び掛けた。
放射性物質が外部に放出され、住民が広域避難する際に立ち寄る避難退域時検査場所の動画では、住民や車両の除染方法、甲状腺被ばくを防ぐ安定ヨウ素剤の配布手順を説明した。
国と合同の原子力総合防災訓練で活用予定だったが、新型コロナウイルスの影響で本年度の訓練が中止となり、動画配信に切り替えた。県原子力安全対策課の担当者は「住民に屋内退避の方法や避難時の流れを知ってもらい、円滑な避難につなげたい」と話した。