花角英世知事は4月5日に東京都内の原子力規制委員会を訪れ、規制委の事務局、原子力規制庁の荻野徹長官と面会する予定で、規制当局に対し、東電に原発を動かす技術的能力があるかを再評価するよう要請する見通しです。
規制庁によると原発立地地域の首長と規制委員が庁内で面会し、要望を受けることはないということです。
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花角知事 4月5日に規制庁訪問 規制委委員長は面会せず
新潟日報 2021/03/30
新潟県は29日、花角英世知事が4月5日に東京都内の原子力規制委員会を訪れ、規制委の事務局、原子力規制庁の荻野徹長官と面会すると発表した。東京電力柏崎刈羽原発でテロなどを防ぐ核物質防護体制の不備が相次いだ問題を受け、花角氏が規制当局に対し、東電に原発を動かす技術的能力があるかを再評価するよう要請する見通しだ。
規制委では、本県の泉田裕彦元知事が2015年、全国知事会の危機管理・防災特別委員長の立場で規制委の田中俊一委員長(当時)と面会したことがある。ただ、規制庁によると、原則として原発立地地域の首長と委員が庁内で面会し、要望を受けることはないという。
今回の面会も、事務局トップの荻野長官が応対し、規制委の更田豊志委員長ら委員は参加しない。
東電が再稼働を目指す同原発7号機は、昨年10月に規制委の全審査が終わり、再稼働に向けた最終盤の検査に入っていた。だが、今年に入り、同原発所員による中央制御室への不正入室問題と、テロ防止に関わる侵入検知設備が長期間にわたって機能を失っていた問題が相次いで発覚した。
一連の問題を受け、規制委は東電に核燃料物質の移動を禁じる是正措置命令を出す方針を決めた。
一方、花角氏は県議会で、東電の原子炉を運転する技術的能力に疑念を示し、「原子炉設置の許可基準を満たすのか」と規制委の審査結果にも疑問を投げ掛けていた。