2025年2月1日土曜日

島根原発2号機「特定重大事故等対処施設」設置に向け「詳細設計」を提出

 1月31日、中国電力は島根原発2号機の特定重大事故等対処施設に関する詳細設計を原子力規制委提出しました。原発本体の審査に合格してから5年以内となる28年8月が設置の期限となっていて、設置できない場合は運転の停止となります。本来は稼働時には完成している必要があるのですが、新規の基準のため上記の猶予期間が与えらたものです。

 因みに特定重大事故等対処施設(特重施設)とは、原子炉建屋へのテロリズムや大型航空機の衝突などの重大事故が発生した場合に、放射性物質の放出を抑制するための施設で主な機能は次のとおりです。
 遠隔で原子炉圧力容器内の減圧を行う
 原子炉格納容器内の冷却を行う
 事故時に放射性物質を減らしたうえで排気を行う
 原子炉内の圧力を遠隔操作で下げる
 炉心や格納容器への注水を行う
 発電所内の電源が失われた場合にも必要な電源を供給する(ネット記事より)
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島根原発2号機「特定重大事故等対処施設」設置に向け「詳細設計」を提出(島根・松江市)
                     TSKさんいん中央テレビ 2025/1/31
1月31日、中国電力は島根原発2号機の特定重大事故等対処施設に関する詳細設計を原子力規制委員会へ提出したことを明らかにしました。
特定重大事故等対処施設はテロをはじめ、重大な事故が起きた際に原子炉を守るための施設で、島根原発2号機を稼働させている中国電力は、去年10月、原子力規制委員会へこの施設建設に向けた基本設計を提出しています。
中国電力はこの基本設計が合格したことを受け、31日建物や土木構造物などについてとりまとめた「詳細設計」を原子力規制委員会へ提出しました。
今後、施設の電源や注水設備に関する「詳細設計」も提出するということです。
中国電力は引き続き工事に向けて適切に対応し安全確保に万全を期していくとコメントしています。