東京電力は、福島第一原発で、空になった処理水タンクの解体を14日朝から始めました。現在、原発構内にはタンクが1046基あり、今回、中身が空になっている12基を、来年3月ごろにまでに解体する予定です。
いつタンクが無くなるのかについては、福島第一原発では現在もデブリ冷却水の吸着処理水が連日100トン以上発生しているので、タンクをゼロにすることは出来ないという事情があります。
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処理水タンクの解体開始 タンク1046基はいつなくなる? 跡地には何が? 東京電力福島第一原発
TUFテレビユー福島 2025/2/14
東京電力は、福島第一原発で、処理水の海への放出を受けて空になったタンクの解体を、14日朝から始めました。13日は強風のため作業を延期していましたが、14日朝から、タンク1基のふたを5分割にしてクレーンで取り外す作業に入りました。
今後、解体されたタンクはコンテナに収容し、敷地内の一時保管エリアに仮置きされることになっています。解体が予定されているのは1000基余りあるタンクのうち12基で、処理水の海への放出が始まって以降、解体されるのは初めてです。
タンクの解体であいた敷地には燃料デブリの取り出しのための施設を建設する計画です。東電は「ひとつひとつ手順を確認しながら安全最優先で解体を進めていきたい」としています。
■タンク解体、いつまで続く?
現在、原発構内にはタンクが1046基あり、今回、初めて解体されるのが、2013年から使われてきた溶接型タンクです。東京電力は、まずは、中身が空になっている12基を、来年3月ごろにまでに解体する予定です。さらに、もう少しで空になる9基も、中の水の移送が完了次第、解体時期を検討していくとしています。
解体後の跡地には、3号機の燃料デブリ取り出しの関連施設が新たに建設される予定です。
気になるのは、いつタンクが無くなるかということですが、東電は「まだ決まっていない」としていて、「初の溶接型タンクの解体なので、安全を最優先に作業を進める」と話しています。