2019年3月15日金曜日

15- 使用済み核燃料の乾式貯蔵用容器に統一基準

 各原発の使用済み核燃料プールの余裕は少なくて、稼働しても短年間で満杯になるところもあります。
 原子力規制委は、その対策として使用済み核燃料をある程度核燃料プールで冷やしたのち、空気で冷やしながら保管する「乾式貯蔵に移せるようにするための金属製容器(キャスク)について、全国共通強度などの基準を決めました
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使用済み核燃料の乾式貯蔵に統一基準 手続き簡略化で移行促す 2300ガル目安
毎日新聞 2019年3月13日
 原子力規制委員会は13日、原発の使用済み核燃料を空気で冷やし保管する「乾式貯蔵」用の金属製容器(キャスク)について、全国共通で設定する強度などの基準を決めた。現在主流である水の中に保管する「プール貯蔵」は、各原発の容量が限られている。規制委は基準を統一して手続きを簡略化することで、電力各社に乾式貯蔵への移行を促す。
 
 基準では、耐震設計の目安となる地震動は水平方向で2300ガル(ガルは加速度の単位)に設定。輸送にも使えるようにし、9メートルの落下にも耐えられるようにした。密閉などの基準を満たせば、屋外貯蔵も認められる。
 乾式貯蔵では、燃料をプールで冷却した後にキャスクで保管する。水や電気が不要で安全性が高いとされる。東京電力福島第1原発事故では、乾式貯蔵していたキャスクも津波に襲われたが、大きな問題はなかったという。【岩間理紀】