田中俊一・前原子力規制委員長が地方新聞エネルギー研究会の会合で講演し、核燃料サイクルはプルトニウムの保有量を増加させるので「個人的にはやらない方がよいと考える」と述べました。
在任中には「自主避難者たちは勝手に逃げ出したのだから補償は不要」などと暴言を吐いた人なので「いまさら何を」という気がしますが、さすがに立場を離れればそう言わざるを得ないほど核燃サイクルは無意味で、それに留まらずに有害なのでしょう。
当然止めるべきものです。
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前原子力規制委員長、国策に異論 「核燃サイクル、やらない方が」
共同通信 2019年3月1日
2011年3月の東京電力福島第1原発事故を教訓に発足した原子力規制委員会の初代委員長を務めた田中俊一氏が1日、東京都内で開かれた地方新聞エネルギー研究会の会合で講演した。原発の使用済み核燃料を化学処理(再処理)してプルトニウムを取り出し、燃料に再利用する核燃料サイクル政策について「個人的にはやらない方がよい」と述べ、かつての国の規制当局トップが国策に異論を唱えた。
プルトニウムは核兵器にも転用可能とされ、日本は約47トンを保有。田中氏は、規制委の審査が大詰めを迎えている日本原燃の再処理工場(青森県)が本格稼働すれば日本の保有量がさらに増加すると指摘した。