民間シンクタンクが福島第1原発の事故処理費用は総額35兆~81兆円になるとの試算を発表しました。最大81兆円は、汚染水から全ての放射性物質を除去しデブリ取り出しも含めたケースの金額で、他の2つのケースでも経産省が16年12月に公表した22兆円を上回りました。
これまでも老舗シンクタンクが50兆円~70兆円掛かるという試算を発表しています。
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福島原発事故処理に最大81兆円 民間試算、経産省上回る
共同通信 2019年3月22日
東京電力福島第1原発の事故処理費用は総額35兆~81兆円になるとの新たな試算を、民間シンクタンク「日本経済研究センター」(東京)が22日までにまとめた。溶け落ちた核燃料(デブリ)や汚染水の扱いによって3通りの金額を算出したが、いずれも経済産業省が2016年12月に公表した22兆円を上回った。
最大の81兆円としたのは、汚染水から全ての放射性物質を除去できると仮定し、海など環境に放出しない場合。デブリ取り出しも含めた廃炉・汚染水処理に51兆円(経産省試算は8兆円)、賠償に10兆円(同8兆円)、除染に20兆円(同6兆円)が必要とした。