2021年11月10日水曜日

10- 不在者投票119人分が間に合わず無効に 衆院選

 先の衆院選で、県民が投じた不在者投票のうち119人分が、投票終了時刻までに届かずに無効となっていたことを福島県選管委が明らかにしました。

 郵送の所要時間を配慮するなどして再発を防止すべきです。
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不在者投票119人分が間に合わず無効に 衆院選 福島県選管委まとめ
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 10月31日に投開票された第49回衆院選で、県民が投じた不在者投票のうち119人分が、投票終了時刻までに届かずに無効となっていたことが県選管委への取材で分かった。東京電力福島第一原発事故に伴い避難区域が設定された12市町村では7市町村の83人分が無効となり、全体の約7割を占めた。
 県選管委がまとめた。避難区域が設定された12市町村のうち、無効があった7市町村の内訳は、浪江町が33人分で最も多かった。南相馬市が27人分、富岡町と大熊町が各6人分、双葉町が5人分、楢葉町と飯舘村が3人分だった。
 不在者投票は、(1)住民票を残す自治体に「不在者投票用紙」を請求(2)滞在先の投票所で投票(3)滞在先の選管が投票者の住民票のある自治体の選管に郵送―の手順で、期日前投票に比べて時間と手間がかかる。

 県選管委は衆院解散から投開票まで短期間となった選挙日程が一因とみている。担当者は「県民の貴重な一票が無駄にならないよう、今後は、不在者投票は手続きに一定の時間を要することなど、制度のより分かりやすい周知に努めたい」としている。
 2017(平成29)年の前回衆院選では、県内での不在者投票の無効は134人分あり、このうち避難区域が設定された12市町村では11市町村の72人分だった。