野田地方創生相、宮城沿岸を訪問 被災跡地の農業施設など視察
河北新報 2021年11月15日
野田聖子地方創生担当相は１３日、東日本大震災で被災した宮城県沿岸部を就任後初めて訪れ、地域経済の現状や地方創生に関わる各地の取り組みを視察した。
東松島市野蒜では、被災跡地を活用した農業施設「幸満（さちみ）つる郷（さと）ＫＤＤＩエボルバ野蒜」を訪問。雇用している障害者の就労環境や先端技術を使ったスマート農業の現状について説明を受けた。渥美巌市長は「障害者の多くが電車通勤。自立に向けて施設内の住環境整備が必要だ」と述べた。
太陽光発電で災害公営住宅や病院に電力供給する赤井地区の「スマート防災エコタウン」や市内の保育園も回った。
野田氏は視察後「被災地で取り組んでいることは地方創生の好事例の数々だと感じる。他の自治体にも展開できるようにしたい」と話した。
石巻市の石巻南浜津波復興祈念公園を訪れたほか、南三陸町の南三陸ホテル観洋では県内の旅館のおかみらと意見交換した。
