2021年11月30日火曜日

中部電力 浜岡原発の防波壁を超える高さの津波想定まとめる

 中部電力が浜岡原発で想定する最大の津波の高さについて、すでに完成した高さ22m防波壁を超える22・5m想定したことがわかりました。原子力規制委員会次回の審査会合で提示します。従来の津波の最大高さは20・3mでした。

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中部電力 浜岡原発の防波壁を超える高さの津波想定まとめる
                 NHK 静岡NEWS WEB 2021年11月29日
静岡県にある浜岡原子力発電所について、中部電力が、巨大地震による津波の高さが最大で22.5メートルに達する可能性があるとの想定をまとめたことがわかりました。
これは、「防波壁」の高さを超える想定となっています。
静岡県の浜岡原発では、再稼働を目指して原子力規制委員会による審査が進んでいて、中部電力はこれまで、マグニチュード8や9の地震が発生した場合に想定される最大の津波の高さを20.3メートルとしてきました。
しかし、中部電力によりますと、このほど、新たに、巨大地震による津波の高さが最大で22.5メートルに達する可能性があるとの想定をまとめ、次回の原子力規制委員会の審査会合に提出することを決めたということです。
中部電力では、マグニチュード9クラスの地震での津波の発生事例が少ないため、不確かな部分が多く、より厳しい条件で検討した結果だと説明しています。
浜岡原発の前面には、津波対策として高さ22メートルの防波壁が建設されましたが、新たな想定では最大の津波の高さが壁の高さを上回ることになります。
これについて中部電力は「現時点では追加の対策などを検討する段階ではない。まずは真摯に審査に対応し、基準津波の高さをきちんと策定することに全力を尽くしたい」とコメントしています。