2021年11月27日土曜日

柏崎刈羽原発7号機 総点検の様子を公開

 東京電力は25と26日、柏崎刈羽原発の6、7号機コントロール建屋の地下で行われている総点検を公開しました。現在、7号機における配管などが貫通する部分、約2万か所を点検しています。点検は同じ箇所でそれぞれ3回行うとしていて、来年2月ごろの完了を目指しています。

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柏崎刈羽原発7号機 総点検の様子を公開 来年2月ごろ完了目指す
                       TeNYテレビ新潟 2021/11/25
崎刈羽原発7号機で未完了の安全対策工事が相次いで見つかった問題で東京電力は11月25日、総点検の様子を公開しました。原発の稲垣武之所長は来年2月ごろをめどに点検を終わらせたいとしています。
11月25日、東京電力が柏崎刈羽原発の6、7号機コントロール建屋の地下で行われている総点検を公開しました。

〈担当者〉「これ見てもらうと、奥側から菅が入っていまして、ケーブルが出てきているのがわかると思います。ここに耐火材を入れて耐火の処理をするということになります」
東京電力はことし1月、柏崎刈羽原発7号機の安全対策工事が完了したと発表しましたが、その後、未完了の工事が相次いで発覚・・総点検が行われています。現在、7号機における配管などが貫通する部分、約2万か所を点検しています。

(リポート)「こちらが総点検によって確認された場所です。赤丸が火災防護の処理を表しています」
火災の延焼を防ぐ処理がされている箇所は赤い丸。浸水トラブルを防ぐ処理は青い丸で示されています。点検は同じ箇所でそれぞれ3回行うといいます。

〈柏崎刈羽原発/稲垣武之所長〉「核物質防護事案、安全対策工事の一部未完了につきましても地域の皆さまをはじめ広く社会の皆さまに大変なご不安をおかけしておりますこと、またご不信をいだかせておりますこと改めて深くおわび申し上げます」
稲垣武之所長はこのように述べ、総点検について来年2月ごろをめどに終わらせたいとしています。
また、会見では7号機の火災感知器105個が不適切な場所に設置されていた問題について、消防などの専門機関の意見を取り入れるなどして再発を防ぎたいとしています。


柏崎刈羽原発7号機 “総点検”の現場公開 安全対策工事の一部未完了受け
                      NST新潟総合テレビ 2021/11/26
新潟県の柏崎刈羽原発7号機では、今年1月に完了したと発表していた安全対策工事の一部が終わっていなかったことが判明し、その後も相次いで機器の不適切な設置が見つかっています。
これらの問題を受け、東京電力は現在、総点検を実施していて、26日、貫通部の点検の現場を報道陣に公開しました。
貫通部とは配管やケーブルの周りと壁の隙間の部分で、その隙間は耐火材などで塞ぎ、延焼や浸水を防ぐ措置を求められていますが、対応が取られていない所が82か所ありました。
東京電力は現在、防護が必要な場所は耐火材などで塞いでいて、不要な所と区別しやすいように、約2万か所の貫通部にマーキングを行っています。

【柏崎刈羽原発 稲垣武之 所長】「この点検・ステップを通じ、現場情報の収集・整理を図り、建物設備情報のシステム化による一元管理というものを実現することで、今後の適切な設備維持・管理再発防止につなげる」
回の総点検について、東京電力は来年2月ごろの完了を目指しています。