2021年11月12日金曜日

12- 柏崎刈羽原発 新潟県の原子力防災訓練が始まる

 柏崎刈羽原発での重大事故を想定した県の原子力防災訓練が11月9日から始まりました。

           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
                        TeNYテレビ新潟 2021/11/9
〈花角知事〉「全ての電源を失い全面緊急事態に至る可能性があり、予断を許さない状況であります」

訓練は震度6強の地震が起き柏崎刈羽原発の7号機が自動停止。その後、炉心が損傷し放射性物質が放出されるとの想定です。
初日の9日は花角知事も参加し、災害対策本部の運営訓練が行われました。会議では原発が立地する柏崎市をはじめ周辺の自治体とオンラインでつなぎ、住民の避難状況などを共有しました。
11月11日は学校で児童を保護者に引き渡す訓練も行われます。


原発防災訓練 児童引き渡しなど確認
                          BSN新潟放送 2021/11/9
原発事故を想定し新潟県や立地自治体、東京電力などが参加した大規模な防災訓練が9日に始まりました。
およそ700人が参加した訓練。柏崎市や刈羽村などで震度6強の地震が発生し、柏崎刈羽原発7号機が自動停止して燃料を冷やす機能が失われたという想定です。
今回の訓練は想定の一部を参加者に知らせず、より実践に近い形で行われました。また前回、密を避けるために訓練の参加を見送った食料物資班が加わり、物資の配送拠点などについても議論を交わしました。
災害対策本部会議では、被害状況や避難に向けた態勢などが報告されていきました。
花角知事】「全ての電源を失い、全面緊急事態に至る可能性がある。余談を許さない状況」

一方、柏崎市では原発から放射線物質が放出された想定で、モニタリング訓練が行われました。防護服と雨具を着た担当者が車に乗り込み、空間放射線量の測定や、土や水を採取して汚染を調べる手順などを確認。さらに…。
「訓練、訓練、ただ今、柏崎刈羽原子力発電所で事故があったとの連絡がありました」
原発から5キロ圏内にある荒浜小学校で行われたのは、子どもたちを保護者に引き渡す訓練です。学校から連絡を受けた保護者たちが学校まで迎えに来て、そのまま子どもたちを連れて帰ります。今年の引き渡し訓練はこれまでよりも範囲を広げ、5キロ圏外にある学校でも行われました。
【保護者】「事故がおこったときに、自分の職場よりも学校の方が発電所から近いというのもあって、どうなるんだろうっていうか率直な不安はありますね」

状況が悪化し保護者に引き渡せなかった子どもたちは、バスを使って避難させる計画です。
【花角知事】「この3年を見ても順次、訓練のレベルは上がっていて、シナリオも複雑化してきている。分析・評価をして、さらに対応力の向上につなげていきたい」
13日には住民も参加して広域避難訓練が行われます。