原子力規制委は10日の定例会合で、柏崎刈羽原発6号機で見つかった建屋地下のくいの損傷は2007年の新潟県中越沖地震の影響でくい内部の鉄筋が破断、変形したとの見方を示しました。鉄筋コンクリート製の杭で鉄筋が破断変形していては杭が所定の強度を有していないということになり、上部の機械や建物などの構造物の強度以前の問題となります。
どういう結論を出すのか注目されます。
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くい損傷は中越沖地震影響 柏崎刈羽原発、規制委見解
共同通信 2021/11/10
原子力規制委員会は10日の定例会合で、東京電力柏崎刈羽原発6号機(新潟県)で見つかった建屋地下のくいの損傷について、2007年の新潟県中越沖地震の影響でくい内部の鉄筋が破断、変形したとの見方を示した。今後、現場を確認し、対策などを検討する。
石渡明委員は会合で、鉄筋が同じ方向に曲がっている点などが「兵庫県南部地震(阪神大震災)や東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)、熊本地震で観察された状況と似ている」と指摘した。
柏崎刈羽原発は、テロ対策の不備が発覚して規制委から事実上の運転禁止命令を出されている。