2021年11月30日火曜日

30- 原発「3つの検証」住民説明会 住民から不満の声(詳報)

 原発の安全性をめぐって県が独自に進める3つの検証について住民説明会が27柏崎市で開かれました。住民からは検証委員と直接話せなかったことから「各委員会の責任のある方が来てもらい、私たちがこういう検証をしてくれ、もっと深めてくれということを直接言いたい」、「この説明会は私はとても不十分で納得いきません」などと不満が相次ぎました
 検証委員会は十分に時間を掛けて住民の立場から検証しているので、住民から不満が出たのは県の説明が不十分であるか、検証委員会の意図と異なった報告になっているかのどちらかです。今後の説明会でも「委員の出席は考えていない」としているのは、委員が出ると何か都合が悪いのでしょうか。県は説明会の持ち方を再検討すべきです。
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原発「3つの検証」初の住民説明会 会の進め方めぐり住民から不満の声も
                         TeNYテレビ新潟 2021/11/29
原発の安全性をめぐって県が独自に進める3つの検証について、初めてとなる住民説明会が11月27日に柏崎市で開かれました。説明会は今後、ほかの地域でも予定されていますが、会の進め方をめぐり、住民からは不満も出ています。
3つの検証は柏崎刈羽原発の再稼働議論の前提となり県が住民説明会を開くのは初めてです。柏崎市の会場には約60人が集まりました。
県の担当者は専門家によってこれまでまとめられた「福島第一原発の事故原因」と、「住民の避難生活への影響」の報告書について説明を行いました。

【県民生活課 木村浩樹課長】「(避難者は)依然として生活再建や地域再建の見通しが立てられず、不安を感じている人が少なくない」
県は報告書にもとづき、避難者に無職や非正規職員が増加したこと、平均世帯収入が毎月10万円程度、減少したことなどを説明。
一方で、住民からは委員と直接話せなかったことから不満が相次ぎました。

【参加した住民】各委員会の責任のある方が来ていてだいて、私たちがこういう検証をしてくれ、もっと深めてくれということを直接言いたい
「はたして私たちの意見交換が今後の検証委員会で生かされるのか。この説明会は私はとても不十分で納得いきません
県は今後の説明会でも「委員の出席は今のところ考えていない」としています。
このほか核セキュリティーの不備など東京電力の安全に対する姿勢を問う声が上がり、県の担当者は引き続き技術委員会で議論していくと述べました。

【原子力安全対策課 原直人課長】「(報告書の内容を)わかりやすく説明したいのが趣旨」「どんなかたちで説明したら一番良いのかということは今後考えていきたい」
説明会は11月28日に刈羽村でも行われ、県内ほかの地域での開催も予定されています。


原発”検証委員会”説明に疑問の声相次ぐ【新潟】
                       UX新潟テレビ21 2021/11/29
参加者から疑問の声
県は27日、原発の安全性を考える3つの検証委員会について初めて県民向けに説明会を開きました。県が独自に設置した検証委員会は「福島原発事故の原因」や「健康と生活への影響」「安全な避難方法」の3つについて議論していて、結果は花角知事が柏崎刈羽原発の再稼働を判断する際の材料になります。すでに「事故の原因」と「生活への影響」は報告書が提出されたため県民向けの説明会が柏崎市で開かれました。県の担当者が柏崎刈羽原発に必要な地震対策や津波対策などを説明しましたが参加者からは疑問の声が相次ぎ「私たちの意見交換が今後の検証委員会で活かされるのか非常に不安」「東電が不祥事を起こしたときにアリバイ作りのために行う説明会が多いが、あたかも新潟県も東電と同じようになってしまったのかといまの県政に対する疑念を大きくした」といった声があがりました。県は今後、説明会を上・中・下越などでも開くとしています。