山梨県の長崎知事と「大成建設」が、埼玉県内にある大成建設グループの建設部材工場に山梨県外初となるP2Gシステムを導入することで合意しました。約1メガワットアワー(1000KWH)の太陽光発電設備を工場に設置し、余剰電力でつくった水素を工場内のボイラーに活用します。
P2GはPower_to_Gasシステムの略称で、再生エネの直流で水を電気分解して水素を製造する技術のことで、山梨県、東電、東レが共同で実証実験を行って発展させてきたものです。カーボンニュートラル社会の実現に向けて期待されているもので、国内初のP2G事業会社「やまなしハイドロジェンカンパニー」も設立されました。
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山梨県のP2Gシステム 大成建設が導入 太陽光発電で水素発生させ工場内ボイラーに活用 脱炭素化へ期待
YBS山梨放送 2022/8/1
太陽光発電の電力で水素を発生させる山梨県のP2Gシステムが初めて県外の工場に導入されることになった。
1日、長崎知事と「大成建設」の相川善郎社長が基本合意を締結した。合意書では、埼玉県内にある大成建設グループの建設部材工場に県外初となるP2Gシステムを導入し、脱炭素化に取り組むこととしている。約1メガワットアワーの太陽光発電設備を工場に設置し、余剰電力でつくった水素を工場内のボイラーに活用するという。
相川社長は、システムの導入で二酸化炭素排出を年間約43トン抑制できるとして、カーボンニュートラルの実現へ期待感を示した。
民間企業によるP2Gシステムの導入決定は今回で2例目だ。