2023年9月27日水曜日

高レベル廃液固化、28年度完了は「非現実的」と規制委 東海再処理施設

 原子力規制委25日の会合で、原子力機構に対し、東海再処理施設廃止措置中で保管している高レベル放射性廃液のガラス固化作業を28年度に完了するとしている計画について「非現実的な数字ではないか」として見直すよう求めました。

 28年度末までにガラス固化体を880本製造する計画が溶融炉トラブルが相次ぎこれまでの製造は354本にとどまっています。
 同施設は23年3月末時点で、使用済み核燃料の再処理で固化対象の廃液約360立方メートル保管しています
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高レベル廃液固化、28年度完了は「非現実的」 規制委 原子力機構計画見直しへ 茨城・東海再処理施設
                             茨城新聞 2023/9/25
原子力規制委員会は25日の会合で、日本原子力研究開発機構(原子力機構)に対し、茨城県東海村の東海再処理施設(廃止措置中)で保管している高レベル放射性廃液のガラス固化作業を巡り、2028年度に完了するとしている計画について「非現実的な数字ではないか」として、見直すよう求めた。原子力機構は年内に見直す方針。
原子力機構は28年度末までにガラス固化体を880本製造する計画だが、溶融炉トラブルが相次ぎ、これまでの製造は354本にとどまっている。現在も固化作業は中断しており、溶融炉を交換した上で25年3月末にも再開させる
原子力機構は25年にも固化作業の全体スケジュールを改めて示すとしている。規制委は、再開から3年間で残り526本を作る現行計画の修正を求めた。
一方、原子力機構は既存の設備に不具合が生じたため、交換時期を見直す方針も示した。
同施設は23年3月末時点で、使用済み核燃料の再処理で発生した廃液を約360立方メートル保管している