2023年9月13日水曜日

事実上運転禁止の柏崎刈羽原発 規制委が東電の「適格性」を現地調査

 原子力規制委7人による東電の原発運転上の「適格性」の検査が、11日から柏崎刈羽原発で始まりました。3日間に渡り社内規則や会議の議事録などに目を通し、これまでの取り組みをチェックするということです。
 適格性の再確認には3か月ほどかかる見込みです。
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事実上運転禁止の柏崎刈羽原発 不備相次ぎ規制委が再び議論 東京電力の「適格性」を現地調査
                        TeNYテレビ新潟 2023/9/11
原子力規制委員会は東京電力の「適格性」を確認しようと、9月11日から柏崎刈羽原発で検査を始めました
11日朝、柏崎刈羽原発を訪れたのは原子力規制庁の検査官7人です。
原子力規制委員会は2017年、安全性の向上など7つの約束を守ることを条件に東京電力に柏崎刈羽原発を運転する「適格性」を認めていました。
しかし、その後、柏崎刈羽原発でテロ対策上の不備が相次いで発覚したため、ことし6月東京電力の適格性を再び確認することを決めました。
現地検査は9月11日から3日間行われ、安全性を向上させるための社内規則や会議の議事録などに目を通し、これまでの取り組みをチェックするということです。
原子力規制庁 古金谷敏之・緊急事態対策監〉「かたちとしては色々なことはやっているなという印象は受けているのでそれが実際に実効的なものになっているのかというのはこれから(検査したい)と思っている」
適格性の再確認には3か月ほどかかる見込みです。
柏崎刈羽原発は現在、事実上の運転禁止命令が出されていて、適格性の再確認とは別に命令の解除を判断するための追加検査も行われています


東電、年内の原発再稼働できず 柏崎刈羽で適格性検査開始
                            共同通信 2023/9/11

 原子力規制委員会が、東京電力に柏崎刈羽原発(新潟県)を運転する「適格性」があるかどうかを再確認する作業が始まった。11日は同原発での検査に着手。判断まで3カ月程度かかる見込みで、テロ対策の改善を確かめる追加検査も続く。再稼働に必要な地元同意の手続きも難航が予想され、年内の再稼働は絶望的となった。
   柏崎刈羽原発の再稼働を巡る今後の動き
  https://news.yahoo.co.jp/articles/be4a2fd7cdb63cb6f5adbfaf06477c65a4006129/images/000

 東電は柏崎刈羽7号機を今年10月に、6号機を2025年4月に再稼働する前提で電気料金の値上げ幅を算定している。ただ同原発はテロ対策の不備を理由に事実上、運転を禁じられている。禁止命令の解除には、テロ対策の追加検査と適格性の再確認が必要となる。