運転開始から40年を超える老朽原発の危険性について考える学習会が滋賀県高島市で行われ、「グリーンアクション」(京都市)代表のアイリーンさんは「世界では最長でも47年で、最長60年まで認可するのは『未知の領域に踏み込む』」ものと警鐘を鳴らしました。
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老朽原発の危険性考える 高島で学習会、規制委認可に警鐘 (滋賀)
中日新聞 2016年10月30日
運転開始から四十年を超える老朽原発の危険性について考える学習会が二十九日、高島市の安曇川公民館であった。高島市民有志による「原発と高島の未来をちゃんと考える会」が主催し、市民十八人が参加した。
市民団体「グリーン・アクション」(京都市)代表のアイリーン・美緒子・スミスさんは「世界に四百二基ある原発のうち、四十年を超えて運転する原発は一割ほど。最長でも四十七年だ」と紹介。原子力規制委員会が運転開始から最長六十年まで稼働させられることを認可したことに「未知の領域に踏み込む」と警鐘を鳴らした。
「美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会」代表の小山英之さんは、原発が集中する福井県の若狭湾周辺は活断層の巣になっていると指摘し「規制委や関西電力が使用している計算式では、原発を襲いうる地震動が過小評価される」と問題視。規制委が電気ケーブルの劣化に関して具体的な審査基準を持っていないことも指摘した。(角雄記)