2021年10月29日金曜日

福島第1原発、凍土壁で温度上昇 一部融解の可能性

 東電は28日、福島第1原発の「凍土遮水壁」の一部で温度が上昇し、氷の壁が解けている可能性があると発表しました。温度上昇は8月下旬から始まっていたものの公表しなかったということです。

 東電は「壁の内外で地下水の水位差は保たれており、遮水機能は維持されている」としていますが、元々遮水壁は一部区間が凍結しないまま運転に入っているので、今回の融解個所の漏水量はこれまでの140トン/日に比べると小さいという意味です。
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福島第1原発、凍土壁で温度上昇 東電「遮水機能は維持」
                            共同通信 2021/10/28
 東京電力は28日、福島第1原発の建屋周辺の地盤を凍結させ、汚染水増加の原因となる地下水流入を抑える「凍土遮水壁」の一部で温度が上昇し、氷の壁が解けている可能性があると発表した。「壁の内外で地下水の水位差は保たれており、遮水機能は維持されている」としている。2017年の凍土壁の全面運用開始以降、温度の上昇は初めてという。
 上昇は8月下旬から始まっていたが公表していなかった。今月に入り、地中の温度が0度を超え続けているため公表したと説明している。温度が上昇したのは4号機南西側で、凍土壁と排水路が地中で交差する地点。