2021年10月5日火曜日

茨城県東海村民会議 福島第1原発を視察

 茨城県東海村の原発再稼働問題を巡る住民意向把握の一環で、村民が原発問題を議論する「自分ごと化会議」の参加者が3日、福島第1原発を視察し、廃炉作業の現状や課題などを学びました。5月に安全対策工事が進む東海第2原発を訪問したのに次いで2カ所目です。

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茨城県東海村民会議 福島第1を視察 廃炉の現状、課題学ぶ
                           茨城新聞 2021年10月4日
日本原子力発電(原電)東海第2原発(茨城県東海村)の再稼働問題を巡る住民意向把握の一環で、村民が原発問題を議論する「自分ごと化会議」(同村主催)の参加者が3日、福島県の東京電力福島第1原発を視察し、廃炉作業の現状や課題などを学んだ
視察は5月に安全対策工事が進む東海第2を訪問したのに次いで2カ所目。今回は同会議の構成員25人のうち14人が出席した。
参加者は1、2号機の西側約100メートルの高台で、東電社員から1?4号機の現状の説明を聞き、水素爆発により今も一部に生々しく残る損傷の跡に見入っていた。
東電と国が沖合に海洋放出する方針の処理水についても実際のサンプルを手に取りながら確認。放射性物質トリチウム濃度は基準値以下に薄めて放出することなどを聞いた。
処理水について、参加者からは「国の基準より薄めるのであれば人体に問題はないと思う」「安全というばかりで、リスクコミュニケーションが欠けているから不信につながる」などの声が上がった。ほかに、事故を起したことについて「電源の分散化などの安全対策がなぜできなかったのか。思考停止になったのか」などの厳しい意見も出た。
同会議は昨年12月に初会合が開かれ、原発の課題や疑問について、無作為抽出された村民25人が自由に話し合う。東海第2の再稼働の是非は議論しない。会合はこれまでに3回開かれ、4回目は9日の予定。