2021年10月6日水曜日

高レベル放射性廃棄物 「ガラス固化体」の作業中止(詳報)

 NHKが原研開発機構での「高レベル放射性廃棄物 「ガラス固化体」の作業中止」を報じましたので、詳報として紹介します。

     関連記事
         (10月5日)高レベル廃液固化また中断 東海再処理
           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
高レベル放射性廃棄物 「ガラス固化体」の作業中止 原子力機構
                    NHK NEWS WEB 2021年10月5日
日本原子力研究開発機構は、茨城県東海村の再処理施設で進めている、高レベル放射性廃棄物の液体を長期保管するためにガラスで固める作業を中止し、今後、予定の見直しを検討すると発表しました。
東海村にある原子力機構の再処理施設では、原発の使用済み核燃料を処理したあとに出る高レベル放射性廃棄物の液体を安定した状態で長期に保管するために、ガラスで固めた「ガラス固化体」を作る作業を進めています。
しかし、作業に伴って溶融炉の中に堆積する金属の量が想定を上回ったことが確認されたため、原子力機構は4日をもってガラス固化体を作る作業を中止しました。
計画では、ことしから令和10年度までに、施設に残る高レベル放射性廃棄物350立方メートル余りを564本のガラス固化体にする予定でしたが、ことしこれまでに作ったのは13本にとどまっていて、原子力機構は予定の見直しを含めて対応を検討するとしています。
5年前に今の作業を始めてから、作業が止まるのは3回目となります。
原子力機構は「原因を調査したうえで、今後の運転に向けた対策を検討していきたい」としています。