2021年10月11日月曜日

経産相 福島県知事と初会談「廃炉 処理水 復興は最重要課題」

 萩生田経産は、就任後初めて福島第一原子力発電所を視察したほか、視察に先立ち、萩生田大臣は午前中に内堀知事と会談しました。

 内堀知事は、たまり続ける処理水を薄めて海に放出する政府の方針について「今なお多くの葛藤や不安がうずまいているままだ。真摯に向き合い、対応してほしい」と述べ萩生田大臣は「福島原発の廃炉、汚染水・処理水対策と福島の復興は経済産業省の最重要課題だ。被災者に寄り添って、尽力していきたい」と述べました。
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経産相 福島県知事と初会談「廃炉 処理水 復興は最重要課題」
                     NHK NEWS WEB 2021年10月10日
萩生田経済産業大臣は、就任後初めて東京電力福島第一原子力発電所を視察したほか、福島県の内堀知事と会談し、廃炉や処理水対策などを最重要課題と位置づけ、取り組んでいく考えを強調しました。
萩生田大臣は10日、就任後はじめて福島第一原発を視察し、東京電力側から廃炉の進捗(しんちょく)状況などについて説明を受けました。
視察に先立ち、萩生田大臣は午前中に内堀知事と会談しました。
この中で萩生田大臣は「福島第一原発の廃炉、汚染水・処理水対策と福島の復興は経済産業省の最重要課題だ。被災者に寄り添って、尽力していきたい」と述べました。
一方、内堀知事は、福島第一原発でたまり続ける処理水を国の基準を下回る濃度に薄めて海に放出する政府の方針について「今なお多くの葛藤や不安がうずまいているままだ。真摯(しんし)に向き合い、対応してほしい」と述べました
また、不祥事が相次ぐ東京電力について、県民から信頼を損ねた状態だと指摘したうえで、国として指導監督を徹底するよう求めました。
萩生田大臣は、原発がある大熊町の吉田町長と双葉町の伊澤町長とも会談し、廃炉の確実な実施と、帰還困難区域の避難指示解除に向けて取り組むことを伝えました。

萩生田経産相「国が前面にたって取り組むことを約束」
萩生田経済産業大臣は、記者団に対して「福島の復興には廃炉の完遂が不可欠だ。特に処理水の放出には、地元をはじめ、多くの方々の理解を得ながら進めることが重要だ。東京電力任せにしないで、国が前面にたって取り組んでいくことを、知事や町長に約束した」と述べ、国として責任をもって対応していく考えを示しました。