2021年10月29日金曜日

29- 東電は期末160億円赤字の見込み 燃料高のため

 東電は27日、22年3月期連結決算予想について160億円の赤字に下方修正したと発表しました。燃料高により調達コストが一時的に拡大するためです

 北陸電力の4月から9月までの連結中間決算、営業収益は2716億円で、前年同期に比べ12減りました会計処理の制度変更に伴う減収分が570億円ほどあるため、実質的にはおよそ200億円の増収だとしています。
           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
東京電力、160億円の赤字に 22年3月期、燃料高が圧迫
                            共同通信 2021/10/27
 東京電力ホールディングスは27日、2022年3月期連結決算について、純損益を前回予想の670億円の黒字から160億円の赤字に下方修正したと発表した。燃料高により調達コストが一時的に拡大するため。赤字になれば福島第1原発事故後に収益が悪化した13年3月期以来9年ぶり。
 東電は柏崎刈羽原発(新潟県)が核物質防護の不備問題で再稼働が見通せず、火力発電に頼らざるを得ない状態だ。新型コロナウイルス禍からの各国の経済回復で、液化天然ガス(LNG)や原油は需要が拡大し価格が高騰しており、調達コストは今後も膨らみそうだ。


北陸電力中間決算 燃料高などで減収減益
                           北日本放送 2021/10/28
 北陸電力が発表した今年度の中間決算によりますと、連結での経常利益は石炭価格の高騰の影響などで、大幅な減益となりました。また原子力規制委員会が実施の方針を示した石川県の志賀原子力発電所2号機の現地調査について松田光司社長は、「説明の妥当性を示し、1日も早い再稼働を目指す」と述べました。
 北陸電力のことし4月から9月までの連結中間決算によりますと、営業収益は2716億円で、前年同期に比べ11.7%減りました。ただ会計処理の制度変更に伴う減収分が570億円ほどあるため、実質的にはおよそ200億円の増収だとしています。
 経常利益は63.5%減の91億円、純利益は56億円と大きく落ち込みました。
 売り上げ増加など増益要因の一方で、石炭価格が過去最高まで高騰した影響で160億円ほどの減収要因となりました。通期の業績は、減収減益を予想しています。
 また、今月14日に原子力規制委員会が志賀原子力発電所2号機の審査をめぐり、来月にも現地調査する方針を示したことについて、松田社長は。
 北陸電力 松田光司社長
「審査を一歩一歩進めていって、志賀原子力発電所の再稼働、地域の理解を大前提に一日でも早く再稼働、目指したい」

 松田社長はこのように述べて、現地調査を次のステップにつなげたい考えを強調しました。