2021年10月9日土曜日

ワールドロボットサミット、福島の南相馬で開幕 ブース出展も32団体

  国際競技会「ワールドロボットサミット2020」福島大会は8日、南相馬市原町区の福島ロボットテストフィールドで開幕し初日はインフラ・災害対応部門の3種目の予選を行い、国内外29チームがロボットやシミュレーション技術の性能を競いました。

 並行して8日から10日までの3日間、展示イベント「ROBOICHI(ろぼいち)」を開催し福島県内のロボット関連企業や観光団体など32団体がブース出展しました。
 多彩な飲食品を提供するブースもあり、来場者を楽しませています
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ワールドロボットサミット、福島の南相馬で開幕 災害対応などで技術競う
                            福島民報 2021/10/09
 国際競技会「ワールドロボットサミット(WRS)2020」福島大会は8日、福島県南相馬市原町区の福島ロボットテストフィールド(ロボテス)で開幕した。初日はインフラ・災害対応部門の3種目の予選を行い、国内外29チームがロボットやシミュレーション技術の性能を競った。
 福島県からは南相馬ロボット産業協議会の「MISORA」、会津大の「REL-UoA」と「REL-UoA-JAEA」の3チームが出場している。経済産業省と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の主催で10日まで。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で昨年8月から延期した。
 福島県勢3チームのうち会津大の「REL-UoA-JAEA」が9日の準決勝進出を決め、残り2チームは9日も引き続き予選に臨む。
 「REL-UoA-JAEA」は仮想空間でトンネル内の車両火災対応などを進めるトンネル事故災害対応・復旧種目に出場している。コンピューター内で2台の災害対応ロボットを使い、課題解決に取り組んた。代表のコンピュータ理工学部4年青葉龍馬さん(21)は「ミスを後半で挽回できて良かった。準決勝のコースを予想し、万全な態勢で臨みたい」と話した。
 南相馬ロボット産業協議会の「MISORA」、会津大の「REL-UoA」は、階段を制限時間内に何度上り下りできるかなどを競う災害対応標準性能評価種目に挑んでいる。上位入賞に向け、災害対応ロボットをたくみに操った。
 開会式では主催者の経済産業省の藤木俊光製造産業局長、新エネルギー・産業技術総合開発機構の石塚博昭理事長があいさつした。内堀雅雄知事が「福島で競い合い、磨かれた技術が日本や世界の災害現場を大きく変え、たくさんの大切な命を救うと願っている」と語った。門馬和夫南相馬市長、吉田数博浪江町長らが出席した。産業用アームロボットなどを使い、採火台に震災復興を祈る明かりをともした。
 アンバサダーで俳優のディーン・フジオカさん(須賀川市出身)が会場に駆け付け、「生まれ故郷で大会が開催され感慨深い。多くの方と一緒にこの瞬間を共有できて光栄だ」と喜んだ。ヘビ型ロボットなどの操作を体験した。


福島県内のロボット企業や観光団体がブース出展 ロボテスでROBOICHI
                             福島民報 2021/10/09
 国際競技会「ワールドロボットサミット(WRS)2020」福島大会に合わせ、福島県は8日から10日までの3日間、南相馬市原町区の福島ロボットテストフィールド(ロボテス)で展示イベント「ROBOICHI(ろぼいち)」を同時開催している。
 初日は福島大会で実施されているインフラ・災害対応部門の競技委員長を務める田所諭東北大教授、ロボテス所長の鈴木真二東大名誉教授らが大会の見どころ、小型無人機(ドローン)の活用事例などを発表した。
 会場では福島県内のロボット関連企業や観光団体など32団体がブース出展し、取り組みを紹介している。多彩な飲食品を提供するブースもあり、来場者を楽しませている。
 9日は相双地方の伝統行事「相馬野馬追」の騎馬武者行列、10日はエアロバティック・パイロット室屋義秀さん(福島市在住)によるエアショーが繰り広げられる。入場無料で、会場で当日参加を受け付けている。