2017年7月26日水曜日

26- 燃料デブリ取り出し方針9月に決定

 世耕経産は、福島第一原発1~3号機内の核燃料デブリの取出し方針を9月に決める考えを示しました。
 毎日新聞によると、燃料デブリの取り出し技術を検討している原子力損害賠償・廃炉等支援機構は、3基とも原子炉格納容器を水で満たさない「気中工法」を柱に、原子炉格納容器の横に開けた穴から取り出すなど有力な方法の概要を今月内にも示すということで、それを踏まえ、国と東電は取り出し方針を決めるということです。
 
 しかし、特に気中では強烈な放射線で電子部品(特にカメラ機能など)の寿命が数時間程度しか持たない以上、ロボットによる取り出し作業が現実化するのはまだまだ先のことと思われます。
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燃料デブリの可能性が高い塊「9月めどに取り出しの方針」
NHK NEWS WEB 2017年7月25日
東京電力福島第一原子力発電所3号機で、事故で破損した格納容器の中に核燃料が溶けて構造物と混じりあった「燃料デブリ」の可能性が高い塊が見つかったことについて、世耕経済産業大臣は25日の閣議のあとの記者会見で、ことし9月をめどに取り出しの方針を決定したいという考えを明らかにしました。

東京電力福島第一原発3号機では、今月22日まで行われたロボットによる調査で原子炉の真下や格納容器の底に、核燃料が溶けて構造物と混じりあった「燃料デブリ」の可能性が高い塊が見つかり、これを取り出すにはロボットなどで遠隔操作が必要なため、廃炉の工程のなかでも最大の難関とされています。
これについて、世耕経済産業大臣は、25日の閣議のあとの記者会見で、「燃料デブリの可能性のある溶融物が確認でき、数多くの貴重な情報が得られた。この調査の分析評価も踏まえ、ことし9月をめどに取り出し方針を決定したい」と述べました。

そのうえで世耕大臣は、来年度前半にデブリの取り出しの具体的な方法を決め、4年後の平成33年までに開始するとした現在の工程表を改定する考えがあるかという質問に対し「現時点では工程表のとおりに進めていくことになろうかと思う」と述べ、工程表に沿って予定どおり作業を進めたいという方針を示しました。


燃料デブリ取り出し方針「9月に決定」
毎日新聞 2017年7月25日
 東京電力福島第1原発事故で溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の取り出し方針について、世耕弘成経済産業相は25日の記者会見で「9月をめどに決定したい」と述べた。

 炉心溶融を起こした1~3号機の燃料デブリの取り出し技術を検討している原子力損害賠償・廃炉等支援機構は、3基とも原子炉格納容器を水で満たさない「気中工法」を柱に、原子炉格納容器の横に開けた穴から取り出すなど有力な方法の概要を今月内にも示す。これを踏まえ、国と東電は取り出し方針を決める。

 現行の廃炉工程表では、今年6月をめどに取り出し方針を決めるとしていた。【岡田英】