2017年7月21日金曜日

搬入路整備に着手 富岡の廃棄物処分場計画

 福島原発事故で発生した福島県内の指定廃棄物を国有化した富岡町の管理型処分場で埋め立てる計画で、環境省は処分場への搬入路がある楢葉町の地権者全員の了承を得られたとして、搬入路の整備工事に11日、着手しました。
 処分場本体の整備は順調に進んでおり、早ければ年内にも受け入れ体制が整う見通しです。

 因みに「管理型最終処分場」とは「ゴミ浸出液処理施設」と「二重の遮水層(シートの強度が問題)」を備え、・雨水流入防止措置 ・周縁モニタリングの実施 ・放流水水質の排出基準の遵守 ・発生ガスの適正管理などを行うことで周囲への悪影響を防止するものです。
 こうした管理型処分場を「国有地」に設置する(あるいはその区域を国が買い取る)という方式が現実的であると思われます。
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搬入路整備に着手 富岡の廃棄物処分場計画
福島民報 2017年7月20日
 東京電力福島第一原発事故で発生した県内の指定廃棄物を国有化した富岡町の管理型処分場で埋め立てる国の計画で、環境省は処分場への搬入路がある楢葉町の地権者全員の了承を得られたとして、搬入路の整備工事に着手した。同省によると、着工は11日。搬入路となる既存の町道(約1キロ)を拡幅し、大型車両の往来に備えて舗装を厚くする。搬入路には大型車両の退避場所も設ける。町道に接続する6号国道には右折レーンを設置する。

 搬入路がある繁岡行政区と上繁岡行政区の地権者十数人と借地契約を結んだ。工期は年末までだが、早急に廃棄物搬入を始めるために工期の前倒しを目指す。処分場本体の整備は順調に進んでおり、管理棟などが完成すれば完了する。
 早ければ年内にも受け入れ体制が整う見通しだが、環境省は具体的な搬入開始時期について「地元に丁寧に説明し理解を得ながら決めたい」としている。