内堀雅雄福島県知事は18日の定例記者会見で、東電の会長が、「放射性物質トリチウムを含む福島原発汚水を海洋放出する判断はもうしている」と発言したことについて「誤解を与えないように慎重に対応すべき」と述べました。
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知事「慎重に対応を」 東電会長トリチウム水海洋放出発言
福島民報 2017年7月19日
内堀雅雄知事は18日の定例記者会見で、放射性物質トリチウムを含んだ東京電力福島第一原発の処理水を巡り、同社の川村隆会長が「(海洋放出の)判断はもうしている」と発言したことについて「誤解を与えないように慎重に対応すべき」と述べた。
内堀知事は川村氏の発言の意図が分からないとした上で、「さらなる風評を引き起こすことのないよう、十分に考慮しながら慎重に検討を進めてほしい」とした。
県産の農産物や水産物は放射性物質検査で安全性が証明されているにもかかわらず、受け止め方は消費者によって異なる現状を挙げ、「問題の難しさや複雑さを頭の真ん中に置き、議論を進めるべき」と注文した。
原子力規制委員会から「福島への責任」について問われた際の川村氏の「新しいタイプの原子力が動かせることを見せる責任がある」との発言に関しては、「(東電の経営陣には)福島第一原発の安全で着実な廃炉、福島第二原発の廃炉、適切で迅速な賠償に責任を持って取り組んでもらうのに尽きる」と語った。