3号機原子炉の真下に塊 「燃料デブリ」の可能性
NHK NEWS WEB 2017年7月21日
福島第一原子力発電所3号機で行われている格納容器の内部調査で、原子炉の真下にある装置にオレンジ色に見える塊などが付着しているのが見つかり、東京電力は、原子炉から溶け落ちた核燃料が構造物と混じり合った「燃料デブリ」の可能性が高いと見ています。
福島第一原発3号機では、原発事故で核燃料が原子炉を覆う格納容器の底に溶け落ちて構造物と混じり合った「燃料デブリ」となり、冷却のために注がれた水中に沈んでいると見られています。
デブリの状態を把握して廃炉を進めるため、国と東京電力は19日に続き21日も格納容器に水中を進む調査ロボットを投入し、その際に撮影した9枚の写真を公開しました。そのうち原子炉の真下にある周辺を写した写真には、制御棒を出し入れする装置にオレンジ色に見える塊が付着しているのがわかります。また、つらら状のものが垂れ下がっているのも見つかりました。
東京電力は、原子炉から溶け落ちた核燃料が構造物と混じり合った「燃料デブリ」の可能性が高いとしています。
東京電力は22日は格納容器の底にあると見られる「燃料デブリ」の様子を調査することにしています。