島根原発1号機の廃炉の計画について、松江市の松浦市長は4日、市として了解する方針を示しました。これにより中国電力は、廃炉作業の着手に必要な立地県・市から了解を得られることになり、作業に着手できる見通しになりました。
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松江市 島根原発1号機の廃炉計画 了解の方針
NHK NEWS WEB 2017年7月4日
松江市にある島根原子力発電所1号機の廃炉の計画について、松江市の松浦市長は4日、市議会の全員協議会の中で、市として了解する方針を示しました。これにより中国電力は、廃炉作業の着手に必要な県と松江市、いずれの了解も得られることになり、正式な回答を待ったうえで作業に着手する見通しになりました。
中国電力が島根原発1号機の具体的な廃炉の工程をまとめた「廃止措置計画」をめぐっては、原子力規制委員会がことし4月に計画を認可し、立地自治体である島根県と松江市が住民の意見などを踏まえ、計画を了解するかが焦点でした。
松江市の松浦正敬市長は、4日、開かれた議会の全員協議会で、各会派の意見を聞きました。その結果、会派のほとんどが、廃炉の計画を了解する考えを示したうえで、放射性廃棄物などの搬出を安全かつ速やかに進めることや地元企業が廃炉に必要な工事を受注できることを求める意見が上がりました。
松浦市長は、こうした意見などを踏まえ、「廃止措置計画についてはおおむね理解を得られたと思うので、松江市としても了解したい」と述べ、中国電力に対して来週にも正式に回答する方針を示しました。
廃炉の計画をめぐっては、島根県も先週、了解する方針を示したため、中国電力はいずれの了解も得られることになり、正式な回答を得たうえで廃炉作業に着手する見通しです。