2024年4月6日土曜日

東電が核燃料装荷 花角知事「再稼働に向けた次の段階という感覚はない」

 東電は、今月15日にも柏崎刈羽原発7号機に核燃料を装荷し、制御棒の動作確認などに向けて準備を進める方針であるのに対して、花角知事はあくまでも安全対策の検査の過程の一つでしかなく、再稼働に向けて次の段階に入ったという認識は全くない」と述べました。

 東電は、直ぐにも再稼働に入れる段階と考えているように映ります。しかし規制委は複合災害時の屋内退避に関する基本方針の策定に1年を掛けるとしているので、様々な安全な避難のためのハード的条件が実際に完備して安全な避難の見通しが得られるのは遥かに先になります。
 規制委はかつて「テロ対策施設の完成」を再稼働の条件にしました。それは何時原発が攻撃を受けるかは分からないので、「いつ起きても対応できる」ことが必要であったからでした。
 まったく同じように原発事故はいつ起きるか分からないので、いつ起きても安全に避難できる条件が整わない限り再稼働が出来ないことを関係者は良く認識する必要があります。
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東京電力が燃料装荷へ 再稼働へ次の段階? 花角知事「そんな感覚はない」
                         UX新潟テレビ21 2024/4/3
3月、東京電力が柏崎刈羽原発7号機に核燃料を入れる「燃料装荷」を原子力規制委員会に申請したことについて、花角知事は4月3日の会見で「検査の過程にすぎない」と述べました。

東京電力は、今月15日にも柏崎刈羽原発7号機に核燃料を入れ、制御棒の動作確認などに向けて準備を進める方針です。これについて花角知事は…
■花角知事
「政府の方針は一貫しているしわかっていること。あくまでも安全対策の検査の過程の一つでしかない。東電さんがおやりになりたいところを自分たちでできるところは進められるということですよね。(Q.次の段階に入ったという認識では?)全くそんな感覚はない。」

また、2日まで9日間実施されたIAEA=国際原子力機関の現地調査で、「継続的な改善がなされている」と評価されたことについて、「外部の目が入ることは良いこと。一般論として県民の安心安全につながるのではないか」と話しました。

さらに、知事が再稼働の是非を判断する材料の一つとしている避難路の整備について、より具体的な要望を国に出したいと述べました。
■花角知事
「県で取りまとめをして精査して国に示して、国もそうだねと、国としても取り組みますということが返ってくれば課題の取り組みが進んだことにはなる。」

改めて、安全な避難の在り方が再稼働の議論を深めるためのポイントになるとしています。