福島第1原発事故をめぐり東電元経営陣3人が強制起訴された東電刑事裁判で、福島原発刑事訴訟支援団は25日、元裁判官の樋口英明氏を迎えて集会を開き、約100人が参加しました。樋口氏は、福井地裁の裁判長として14年に大飯原発3、4号機、15年に高浜原発3、4号機の運転差し止めを認める判断を出しました。
集会で樋口氏は、津波対策をしないことを決めた後の被告人らの行動について「安全性に対する全くの無関心だ。交通事故でいえば人の動静を見落とした人の罪よりも、人がいるかどうかにさえ無関心だった人の罪の方がはるかに大きい」と述べました。
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公正な審理求め集会 東電刑事裁判で支援団 元裁判官が発言
しんぶん赤旗 2024年4月26日
東京電力福島第1原発事故をめぐり東電元経営陣3人が業務上過失致死傷罪で強制起訴された東電刑事裁判で、福島原発刑事訴訟支援団は25日、元裁判官の樋口英明氏を迎えて集会を開きました。
樋口氏は、福井地裁の裁判長として2014年に大飯原発3、4号機、15年に高浜原発3、4号機の運転差し止めを認める判断を出しました。集会には、約100人が参加しました。
集会で樋口氏は、津波対策をしないことを決めた後の被告人らの行動について「安全性に対する全くの無関心だ。交通事故でいえば人の動静を見落とした人の罪よりも、人がいるかどうかにさえ無関心だった人の罪の方がはるかに大きい」と述べました。
集会に先立ち同支援団は、最高裁第2小法廷の草野耕一裁判官について、同刑事事件を担当するのにふさわしくないとし、審理から身を引く「回避」を求める署名3911人分を最高裁に提出しました。これまでに提出しだ分と合わせると計1万2573人分となります。
同支援団によると草野裁判官は東電などに法的アドバイスをしている複数の弁護士が所属する「西村あさひ法律事務所」の元代表であることなどから、担当を自ら外れるべきとしています。
この事件はー、二審で全員無罪となり、現在最高裁で争われています。