2024年4月20日土曜日

志賀原発1号機で原子炉の関連部品が一部外れる

 原子力規制委は17日の定例会で、能登半島地震で被災した北陸電力志賀原発1号機で、原子炉の下にある、制御棒を出し入れする機器(CRD)を支える器具の一部四つの部品(計45キロ)が脱落していたと初めて明らかにしました。能登半島地震の影響とみられます

 同部品は固定されておらず落ちやすい構造ということですが、不必要な部品ではない筈なので落ちない構造にしておくのが当たり前です。
 山中規制委員長「地震の揺れで簡単に脱落するのはあまり好ましいことではない」というコメントにも驚きます
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志賀原発1号機、能登地震で炉心部部品が脱落 安全性に問題なし
                            毎日新聞 2024/4/17
 原子力規制委員会は17日の定例会で、能登半島地震で被災した北陸電力志賀原発1号機(石川県、停止中)で、原子炉の下にある、制御棒を出し入れする機器(CRD)を支える器具の一部が脱落していたと明らかにした。能登半島地震の影響とみられる。
 北陸電によると、外れたのは四つの部品(計45キロ)で、CRDを収納する設備が破損した場合に、落ちてきた制御棒が完全に抜けないよう支持する役割がある。溶接やボルトで固定されておらず、落ちやすい構造だという。北陸電は、能登半島地震の揺れで脱落したとみている。
 3月に実施した耐震設備の点検で脱落が発覚した。さらに点検をした上で、9月までに元に戻すとしている。安全上重要な設備には位置づけられておらず、原子炉内に核燃料は入っていないため、安全性に問題はない。
 規制委の山中伸介委員長はこの日の記者会見で「重大だという認識ではないが、地震の揺れで簡単に脱落するのはあまり好ましいことではない。何らかの改善は進めてほしい」と対応を求めた。【高橋由衣、木許はるみ】


志賀原発1号機で原子炉の関連部品が一部外れる…北陸電力は「安全上の影響はない」
                           石川テレビ 2024/4/18
志賀原発1号機で、原子炉の関連部品が一部外れていたことが分かりました。
北陸電力は能登半島地震の影響によるものと推定しています。
これは4月17日に開かれた原子力規制委員会の定例会合で報告されたもので志賀原発1号機で、原子炉の核分裂を制御する「制御棒」を出し入れする装置の関連部品の一部が外れているのが3月の点検で見つかりました。
北陸電力によりますとこの部品は、原発の安全上重要な設備には含まれておらず「安全上の影響はない」ということです。
原因について北陸電力は「能登半島地震の影響によるものと推定している」と説明しています。