2024年4月13日土曜日

原発30キロ圏150人超孤立 最長16日間 志賀、能登地震

 内閣府は12日、北陸電力志賀原発周辺の避難計画などを協議する作業部会を石川県庁で開き、能登半島地震の後、30キロ圏内の14地区で150人超が最長16日間孤立していたことを明らかにしました。

 孤立した地区は輪島市と穴水町、七尾市で、輪島市諸岡地区では61人が孤立し、ヘリコプターなどでの避難が完了したのは1月13日でした。1月16日まで最も長く孤立したのは輪島市浦上地区の1人で、最終的に自力避難しました。
 孤立の原因は、のり面崩落による道路への土砂堆積や落石、倒木などで、11地区は山間部でした。
 原発が緊急事態になっていたとしても30キロ圏外へ避難できず、被ばくの危険にさらされた恐れがあります
 今後の作業部会では、「この事実を踏まえて今後しっかりと志賀地域の作業部会で検討していくことに尽きる」内閣府政策統括官)として、今後避難ルートや移動手段などを議論するとしています迅速に避難する方法が見つからなければ再稼働は出来ません。
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原発30キロ圏150人超孤立 志賀、能登地震後最長16日
                        共同通信 2024年04月12日
 内閣府は12日、北陸電力志賀原発(石川県志賀町)周辺の避難計画などを協議する作業部会を同県庁で開き、能登半島地震の後、30キロ圏内の14地区で150人超が最長16日間孤立していたことを明らかにした。原発が緊急事態になっていたとしても30キロ圏外へ避難できず、被ばくの危険にさらされた恐れがある
 孤立した地区は輪島市と穴水町、七尾市。1月16日まで最も長く孤立したのは輪島市浦上地区の1人で、最終的に自力避難した。同市諸岡地区では61人が孤立し、ヘリコプターなどでの避難が完了したのは1月13日だった。孤立の原因は、のり面崩落による道路への土砂堆積や落石、倒木などで、11地区は山間部だった。
 また、30キロ圏内の30カ所以上で道路が通行止めとなり、少なくとも6カ所の放射線防護施設が地震直後に使用できなかったか、その可能性があったことも報告した。通行止めになった箇所のうち一部では、迂回路が確認できなかった。
 今後の作業部会では、今回の被害を踏まえた避難ルートや移動手段などを議論する。


志賀原発周辺の避難計画 地震後初めての検討協議会
                           テレビ金沢 2024/4/12
志賀原発周辺の避難計画などについて検討する協議会。
元日の能登半島地震の後、初めてとなる会合が、きょう行われました。
その中では、内閣府がとりまとめている志賀原発周辺地域の被災状況の調査結果が示され、多数の道路が寸断されたほか、14の地区が孤立状態になっていたことが報告されました。
内閣府政策統括官(原子力防災担当)根木桂三 参事官:
この事実を踏まえて今後しっかりと志賀地域の作業部会で検討していくことに尽きると思っています」
協議会では今回の調査結果を受け緊急時の対応についてさらに検討を重ねるとしています。