2022年4月2日土曜日

福島第一原発 初の炉心内部調査に着手へ 2号機で2024年度に

 福島第一原発の事故で溶け落ちた「燃料デブリ」の取り出しに向けて、東電は、炉心にあたる圧力容器内部の初めての調査を、2年後の2024年度に2号機で着手する方針を示しました。最も調査が進んでいる2号機で圧力容器内部の調査に着手し、カメラやロボットなどで状況を確認することで「燃料デブリ」の取り出しを加速させたい考えです。

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福島第一原発 初の炉心内部調査に着手へ 2号機で2024年度に
                     NHK NEWS WEB 2022年4月1日
福島第一原子力発電所の事故で溶け落ちた「燃料デブリ」の取り出しに向けて、東京電力は、炉心にあたる圧力容器内部の初めての調査を、2年後の2024年度に2号機で着手する方針を示しました。
福島第一原発では「メルトダウン」を起こした1号機から3号機で、原子炉圧力容器の内部や、それを覆う格納容器の下部に、溶け落ちた核燃料と周囲にある金属製の構造物が混じり合った「燃料デブリ」がたまっているとみられています。
東京電力は、圧力容器内部を確認する初めての調査を、2年後の2024年度に2号機から着手する方針を示しました。
2号機ではことし中に、ロボットアームで格納容器の底部から数グラム程度採取する計画で、東京電力は、最も調査が進む2号機で圧力容器内部の調査に着手し、カメラやロボットなどで状況を確認することで「燃料デブリ」の取り出しを加速させたい考えです。
一方、1号機ではことし2月「燃料デブリ」の可能性がある堆積物が確認されましたが、3月16日の地震の影響で調査が中断され、その後もロボットカメラの不具合が発生するなど、調査再開の見通しは立っていません。


東電 第一原発2号機で圧力容器内部の調査 2024年度から開始の計画
                          福島中央テレビ 2022/4/1
東京電力は、福島第一原発の2号機で、圧力容器の中に溶け落ちた燃料デブリの調査を2024年度から始める計画を発表した。
第一原発の2号機では事故で溶け落ちた核燃料(デブリ)の多くが圧力容器の中に残っていると推定されている。
このデブリの取り出しに向けて、31日、東京電力は圧力容器に遠隔操作のカメラを投入してデブリを撮影する調査を2024年度から始める計画を示した。
調査は、圧力容器に穴をあけたり、配管などを使ったりしてカメラを投入する計画が検討されている。
圧力容器内部の調査はデブリが残る1号機から3号機のなかで2号機が初めて。