関西電力元役員らが福井県高浜町の元助役(故人)らから金品を受け取っていた問題を受け、社内の「コンプライアンス委員会」は20日、工事の発注契約など3件についてコンプライアンス(法令順守)違反があったと発表しました。
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「関西電力」金品受領問題で新たな調査結果を公表 土砂工事の発注などでコンプラ違反
MBSニュース 2022/4/21
関西電力の金品受領問題で土砂の処分工事の発注などにコンプライアンス違反があったとする新たな調査結果が4月20日に公表されました。
関西電力の旧経営陣が福井県高浜町の元助役から多額の金品を受け取っていた問題で、弁護士らによるコンプライアンス委員会が20日に調査結果を公表しました。
報告書では関西電力が発注した原子力発電所の安全対策に伴って、土砂を処分する工事で元助役が関係していた企業に対し実際の業務より高い金額が支払われており、関西電力側もこれを認識していたと指摘しています。
また高浜町内で借りた土地や倉庫についても賃料が相場よりも不当に高いなどのコンプライアンス違反があったと指摘しています。
(関西電力 彌園豊一副社長):「コンプライアンス上の問題があると指摘されており重く受け止めております。お客様や社会の皆様に改めてお詫び申し上げます」
関西電力は再発防止策を強化するとしています。
関西電力、元助役と関係深い会社に2億円支払い…新たにコンプラ違反3件
読売新聞 2022/4/20
関西電力元役員らが福井県高浜町の元助役(故人)らから金品を受け取っていた問題を受け、社内の「コンプライアンス委員会」は20日、工事の発注契約など3件についてコンプライアンス(法令順守)違反があったと発表した。
関電が元助役と関係の深い建設会社「吉田開発」(高浜町)に対し、2014年度に発注した土砂処分工事の過程に問題があったと指摘。工事の元請けのゼネコンと下請けの地元業者の間に吉田開発を介在させ、「監理業務」の名目で約2億円を支払っていた。
このほか、元助役と関係のある業者から借りていた高浜町内の駐車場などの土地について、相場の月17万5000円程度を大幅に上回る120万円を支払うなどしていた。地元議員が代表を務める業者から借りた貯蔵品保管用倉庫についても、年間1600万円程度の相場に対し、約5000万円を支払っていた。