2022年4月29日金曜日

賠償指針 見直し示さず 原賠審会長

 福島原発事故の賠償指針を議論する原子力損害賠償紛争審査会が27日、文科省で開かれましたが、賠償の指針について見直すかどうかを明らかにしませんでした。
 賠償額を出すにあたって原賠審中間指針の基準の低さがネックになっているのですが、会長は一貫して改定に消極的です。何故なのか、現実から遊離しているように思われます。
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賠償指針、見直し示さず 原発避難、救済停滞の恐れ 政府審査会
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 東京電力福島第1原発事故の賠償指針を議論する原子力損害賠償紛争審査会(会長・内田貴東大名誉教授)が27日、文部科学省で開かれた。指針について、審査会は見直すかどうかを明らかにしなかった。避難住民らが起こした裁判では国の指針を上回る慰謝料の支払いを命じる判決が相次ぎ確定しており、判断が先送りされれば被害救済が停滞する恐れがある
 審査会は、賠償指針を見直すかどうかを検討するため、裁判官経験者などを専門委員に選任して判決などを調査・分析する方針を示した。ただ、いつまでに分析を終えて方針を決定するかは未定。内田会長は「(指針を)見直すか現時点ではブランク(空白)」と語った。委員からは、指針を見直さない場合「被害者が訴訟に向かい、迅速な解決が阻害される」などの意見が出た。